基本的には産婦人科医は女性を検査して、女性を治療する事を学んでいた医師になります。

その事もあって、実は男性不妊専門医はとても少なく、クリニックでは常勤の医師がいる事も稀です。

でも不妊治療を専門としているクリニックでは、決まった曜日に非常勤の医師が来て外来を開いているという事も多く、そういった場にカップルで受診するというのが良いと考えます。

治療法の一つとして、自然妊娠が可能になるかもしれない「精索静脈瘤」の手術が挙げられます。精索静脈瘤というのは、精巣にできる静脈瘤です。

これができると、精巣に血液の逆流が生じてしまい、腹腔内の温かい血液が熱に弱い精子にダメージを与えてしまうと考えられています。

精子は体温よりも低い温度を好む為、精巣が胴体の外にあるわけです。人間の身体というのはよく出来ていますね。他の部位の静脈瘤と同様に、精索静脈瘤も徐々に大きくなっていきます。

ですので、年齢の高い男性のほうがこの問題を抱えるリスクは増え、晩婚カップルや2人目3人目で不妊に悩んでいるケースに縁が深いトラブルの1つだと言えます。

これが妊娠を妨げてしまっている可能性が疑われる場合には手術による治療が可能です。ただし、この手術の効果は限定的という点もあります。

精子所見の改善する率を7割とみる医師もいますが、5割だという報告も上がっています。男性不妊の専門医は、無精子症の手術も行います。

無精子症には二つのタイプがあり、精子の通り道がふさがっている「閉塞性」のものと、通り道は通っているけど精子を作る力に問題がある「非閉塞性」の二つです。

前者に対しては、精子の道をつける「精路再建術」という手術があります。

精子そのものが作られにくい状態である「無精子症」の場合も、検査で採取した精液中には精子がいなくても、精巣にはいる事も有ります。

精巣から精細管を採って精子を探す顕微鏡下手術として「Micro-TESE」若しくは「MD-TESE」というのもあります。

また、男性不妊の中にはED(勃起障害)も含まれ、バイアグラなどの治療薬は婦人科でも処方してもらえます。