卵子が卵巣内でどのように眠っているか、皆さんご存知ですか?

何もむき出しに置かれているわけではないのです。ある程度成熟した卵子は、おつきの女官を従えた姫のように、ホルモンを分泌する「顆粒膜細胞」と「莢膜細胞」という細胞に囲まれています。

これらが卵子と共に一つの袋に収まり、卵子の成熟や排卵のいわば「仕掛け人」として活躍しているものが卵胞と呼ばれるものになります。

ここで一つお伝えしたいのは、卵子の作られ方についてです。

男性の精巣は日々新しい精子を沢山作っていますが、一方の女性の卵巣はというと、新しい卵子をまったく作りません。

ではどのようにして卵子を作り出すのかというと、女性がお母さんのお腹の中にいる時、つまり胎児期の段階で一生分をすべて作り出すのです。

そして初期の卵胞に一つずつ包まれて、「第1減数分裂」の前期の状態まで発育が進み、その状態で休眠状態へと入ります。そのままずっと、目覚めの時を待っているという事になります。長く保存されていた卵胞は、少しずつ目を覚まして育ち始めます。

でも、目覚めたばかりの卵胞たちは超音波で検査をしても非常に小さいために見る事はできません。そして、そのまま成長し続ける事が出来るものはごく僅かでほとんどはすぐに消失してしまうのです。

そのうちの僅かな卵胞のみが、超音波検査で見る事ができる程度の段階にまで成長する事が出来るのです。

この段階まで生き延びられると、脳から送られてくるホルモンの指令を受けるようになります。そして、その中から毎月たった一個だけが排卵されるという事になるのです。

このように、一つの卵子が排卵されるに至るまでの過程をたどってみますと、いかに壮大なものであるかがお分かり頂けるのではないでしょうか。