受精卵は、分裂と増殖を繰り返しながら卵管を移動し、子宮に近づいていきます。受精卵は自分自身では動く事はできません。

ですので、卵管上皮の繊毛運動によって徐々に運ばれていくことになります。この受精卵の子宮を目指す旅はおよそ5日~6日ほどかかります。

そして、子宮に到達する頃には、受精卵は100前後の細胞を持つ「胚盤胞」と呼ばれる状態に発達を遂げています。

この頃になると、受精卵の表面を覆っていた硬く透明な膜は薄くなっていき、やがて捨てられてしまいます。卵管の旅の途中で、受精卵が内側から膜を破り脱ぎ捨てる事を、「ハッチング(孵化)」と呼びます。

実は人間の卵も孵化していたんです。子宮は、この孵化を終えた受精卵の為の布団「子宮内膜」を厚くして待っています。

もし受精卵が子宮までたどり着けなかった場合には、この子宮内膜が剥がれ落ち、「月経(生理)」と呼ばれる現象が起こるのです。無事受精卵がやってきたら、受精卵は子宮内膜に埋没して組織の中に血管を張り始めます。そして胎盤をつくる準備を始めるのです。

これが「着床」と呼ばれる現象で、新しい命はこのようにして子宮の中で育っていく事になります。